設計工務の 櫻井 和樹です。

パッシブハウスにするにはとにかく断熱を厚くすると思っていませんか?
それだけでは実は不十分なんです。
タイトルのパッシブハウスの5大要素が非常に大切になっていきます。
ではその5大要素とは?
断熱
気密
熱橋
窓
換気
になります。
今回はその5大テーマを切り取ってブログで発信していこうと思います◎
パッシブハウス挑戦ブログは下記より
断熱

いまや、知らない人はいない断熱材。
ではそもそも断熱材とは?
断熱材
断熱とは、簡単に言うと
「家の中と外の間で、熱が移動するのを抑えること」
夏は外の暑さが屋内に侵入するのを防ぎ、
逆に冬は室内の暖かさが外へ逃げるのを防ぎます。
国も、外皮の断熱については「熱の出入りを抑制し、室内温度を快適に保つために必要なエネルギーを少なくする技術」としています。(環境省)
つまり、断熱性能を高めることは、
「エネルギーを効率よく使える家」にすること
にもつながります。言い換えると省エネのお家になるということです◎
断熱材の種類
日本のお家はここ最近で高断熱化してきました。
お家を建てる側は非常に良いことですが、自分のお家の断熱材は何をつかっているのでしょう?
日本の住宅で使用されている代表的な断熱材をいくつか紹介します。
【繊維系】
・グラスウール
・ロックウール
・セルロースファイバー
【発泡プラスチック系】
・硬質ウレタンフォーム
・フェノールフォーム
・押出法ポリスチレンフォーム
・ビーズ法ポリスチレンフォーム
【現場発泡系】
・現場発泡ウレタンフォーム
・・・・・・・
実はまだまだあります。
では、これらは何が違うのでしょうか?
熱伝導が断熱の性能を左右する
ここからすこし小難しい話になります。
断熱材を比較する際にしっておきたいのが、
熱伝導率(λラムダ)です。
熱伝導率とは
「どれだけ熱をつたえやすいか」を表す数値です。
数字が小さいほど熱を伝えにくい=断熱性能が高い
と考えることができます!
例えば、代表的な断熱材を比較すると、おおよそ以下のようなイメージです。
| 断熱材 | 代表的な熱伝導率(W/m・K) |
| グラスウール | 0.036~0.050 |
| ロックウール | 0.038~0.040 |
| 現場発泡ウレタン | 0.026~0.036 |
| 硬質ウレタンフォーム | 0.019~0.024 |
| フェノールフォーム | 約0.020 |
例えば、旭化成建材のネオマフォームは熱伝導率0.020W/(m・K)以下とされています。 (旭化成建材 )
一方、現場発泡ウレタンでも製品によって性能は大きく異なります。
例えばアクアフォームは熱伝導率0.033W/(m・K)、
アクアフォームNEOでは0.021W/(m・K)という性能になっています。 (N-Aqua )
意外と皆さん間違えやすいポイントです。
「ウレタンだから高性能」と一括りにはできません。
同じ「ウレタン」でも、製品によって性能は違います。
もっというと製品だけではなく施工品質によっても
本来発揮する性能が発揮されていないといったこともあり得ます。。。
例えばグラスウールの施工で、両サイドが無理やり押し込まれていたり、少し小さかったり、ヨレテいたりするだけでもおおきく性能は落ちてしまうのですね、、、

各断熱材の厚みの比較
適当な断熱材をパンパンに壁の中にいれれば高断熱になるのでしょうか?
ここまで読んでいただいている方なら何となく理解できると思いますが、
そういう訳ではないのです。
先ほどの熱伝導率から紐解きます。
一般的に普及しているグラスウールの100㎜を基準に考えてみましょう。
高性能グラスウールλ=0.036W/m・K
とネオマフォームλ=0.020W/m・K
を比較してみます。
断熱性能は「熱伝導率×厚さ」の関係で考えることができます。
グラスウール100mmの場合、
100 ÷ 0.036 ≒ 2.78
一方、ネオマフォームでは、
55.6 ÷ 0.020 ≒ 2.78
となります。
つまり、熱抵抗を同じ程度にするなら、
グラスウール100mm ≒ ネオマフォーム約56mm
というイメージになります。
グラスウールをパンパンに詰めるより
ネオマフォームをパンパンに詰めた方がなんだか断熱性能はよさそうですよね。
もちろん、これは断熱材単体を比較した場合の目安です。
※実際の住宅では、柱・梁・金物・下地・石膏ボード・外壁・防湿層など、さまざまな材料が組み合わさるため、住宅全体の断熱性能は「断熱材の厚さだけ」では決まりませんが一旦無視します。
図にするともっとわかりやすいです。

断熱材でもここまで違いますね。
また、面白いのが断熱材だけでなく、木材やコンクリートの場合の厚みも計算してみました。
木材にすると約333㎜でグラスウール100㎜とほぼ同じ断熱性能に。
コンクリートにすると4mを超えます!
このようにみると、同じ100㎜でも断熱材によって性能は違うことが分かります。
なら、高性能な断熱材を使えばいいじゃん!っと考えるのは
すこし気が早いです。
もう一つ重要なことが存在します。
それが、どこに、どのように断熱を施すかということ。
断熱材には熱伝導率のほかに、透湿抵抗という数値も加味して考える必要があります!
一旦断熱①パートはここまでにします。
透湿抵抗の記事は後日更新します!
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