気密性がいいと家にとってのメリットとは
近年、高気密高断熱住宅という言葉が一般の方にも浸透してきていますが高断熱はなんとなく想像しやすいけど高気密とは?気密とは?という方が多いのではと思います。メリットの前に気密性について説明します。
気密性とは
気密とは気体が密になると書きます。つまり、ある空間に気体が密に集まり、どこにも出入りできない状態です。そこに隙間があるとそこから気体は逃げますよね。それが住宅でいう気密性になります。
しかし実は家には少なからず隙間が存在します。主に窓や玄関といった開口部に隙間があるのです!多少の空間がないと窓や玄関の開閉に支障が出る場合があるので、これはどんなに腕のいい大工さんが丁寧に施工しても隙間はできてしまいます。
皆さんが良く聞く高気密住宅のC値はいくつか知っていますか?実はC値1.0以下になります。
私からすると1.0って全然高気密じゃない気がするのですが、、、
実際、現在日本の住宅でC値1.0以下の住宅は全体の10%いかない程度です。
気密性が良い悪いをイメージしやすいのが下の図になります。※LIXILスーパーウォールHP抜粋
穴(隙間)が空いているバケツ(住宅)に蛇口で水を注いでいる(エアコンをかけている)。
勿論穴(隙間)が小さい右のバケツ(家)の方がエアコンの効きが良いのが分りますよね◎
気密性がもたらすメリットとは
先も説明した通りまず、エアコンの効率が格段に良くなります。また隙間が小さいことによって花粉やPM2.5といった外の微細な汚れた空気を家の中に入れる機会を格段に減らします。
そして一番大きいメリットが家の換気能力の向上です。
現在新築住宅は24時間換気が法律で義務付けされています。なのでとりあえず24時間換気をつけとけば家の中換気されているでしょっ!って誰しも思いますよね。。。
実は気密性が保たれていないとその換気扇回してても家全体の換気にはなってないんです。(換気扇周りだけ換気されている状態)
意味分かりませんね(笑)下記のようなデータがあるんです。
例えば昨晩家で焼肉をした匂いが翌日の朝にも残ってた経験がある方いると思います。それ換気扇まわりしか換気されていないのです!
これを見ると高気密住宅の基準であるC値1.0は24時間換気を付けていても家の中の50%しか換気されていないのです。一般的な住宅はC値が5.0と言われていますがこれを見ると約15%しか換気できていませんね。悲しいことに現在、新築住宅でも5.0以上の住宅は多く造られています。隙間が大きすぎて検査不可能になるHMも多くあります。
今回のモデルハウスはC値0.19なので家の中の約85%換気できる能力を持っています◎
いかに素晴らしい設計図を描いたとしてもC値は現場の大工さんの腕と工夫で大きく変わります。いつもありがとうございます!!!
次回はこの数値を下回るようにやっていきましょう!(勝手にプレッシャー与えてます(笑))
工務店、ハウスメーカー選びの際はC値も気にしてみてください!
そこの大工さんの腕・技量を垣間見ることができます◎
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