設計・工務の櫻井和樹です。
いまや日本のどこの住宅会社も弊社の断熱性能は…、UA値は…、、、
といった営業トークが毎日のように飛び交っています。
では実際にUA値って何???
とりあえず断熱性の指標っていうことね、
という程度の認識の方が多いのではないでしょうか?
そこを改めて一緒に紐解いていきましょう!
お家の断熱性とは?
お家の断熱性とはいったい何でしょう?
例えるなら
真冬に半袖短パンで過ごすか
暖かいインナーにダウンを着るかの違いです。
断熱性はいわば ”服” なんです。
服にもいろいろな種類があるように
断熱材にも数多くの種類があります。
私も小学生の時は真冬でも半袖短パンで過ごすことができましたが
今はとてもじゃありませんが、無理です。
住宅も一緒で若い時は我慢できても
何十年と住むのであればいつかは限界を迎えるというのは想像できるのではないでしょうか?
そうなった時に考えればいいっと思っていると
なかなか動きだせなかったりしますよね。。。
どうやって計算しているの?
本来の服には計算するという過程は少ないかと思いますが
お家の服いわば断熱性UA値は一つ一つ細かく計算する必要があります。
UA値というのは略式で正式には”外皮平均熱貫流率”
といいます。
これは言葉の通り
建物の外皮から平均的に、熱がどの程度移動するのかを示す値です。
さらに詳しく分解すると
熱貫流率=熱の通しやすさ
平均=壁、天井、開口部、床、基礎を足し合わせた平均
外皮=建物の外気に接する部位
ということです。
計算ステップとしてはすごく簡単です。
①断熱材がある部分(壁、天井、基礎)の断面を描く
②素材を順番に書きだす。
③厚みを記入
④各素材の熱伝導率を調べる
⑤断熱部と熱橋部の構成に注意しながら熱抵抗を計算する
⑥断熱部、熱橋部のそれぞれの熱抵抗を足す
⑦熱貫流率=1÷熱抵抗
⑧熱狂の面積比に注意して部位の平均熱貫流率を計算
上記の工程を家の外部と接している部分を全て計算することで
皆さんがよく聞くUA値と呼ばれる値になります。
弊社ではこの計算をきちんと行い
ファーストプレゼンからご提示いたします!
UA値が良ければすべて良しなのか?
いいことに越したことはありません。
ただUA値は 服 だと先ほど例えました。
服、特にダウンって前にチャックやボタンがあるものが多いですよね。
前のチャックを閉めていなければ寒くないですか?
本気で防寒しようと思ったら
チャックも閉めてマフラーや手袋して
極力肌の面積を外に触れさせないようにしませんか?
お家も同じです。
いくらUA値が良いからといって
気密(外気に触れている部分)が取れていなければ
本気で防寒なんてできません。
逆に夏も折角エアコンいれているのに
外気に触れている部分があったら
そこから冷たい熱が逃げるな、っと想像しやすいのではないですか?
UA値だけではない、Q値という存在
お家の断熱性能を図るうえで忘れてはいけない
Q値(熱損失係数)
あなたはどこまで知っていますか?
本記事はここまで!
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