設計工務の 櫻井 和樹です。

弊社が事務所を構えている町は岐阜県多治見市。
多治見市は日本一暑い町で有名です。
2007年8月16日 最高気温が40.9℃を記録し
当時の国内最高気温の記録を74年ぶりに更新したことで
一気に有名になりました!
では、なぜ多治見市の家はここまで暑く感じるのでしょうか?
今回は、多治見市特有の気候と、住宅性能の視点から
『家が暑くなる理由』を解説していきます。
多治見市が暑い3つの理由
①山に囲まれている盆地で熱がこもる
多治見市は山に囲まれた「盆地」に近い地形です。
昼間に暖められた空気が逃げにくく、
熱が市街地に滞留しやすいため、
夜になっても気温が下がりにくい特徴があります!
そのため
・昼間に家が熱を持つ
↓
・夜になっても室温が下がらない
↓
・エアコンを着るとすぐ暑くなる
という現象が起こりやすいです。
②強い日射が建物を加熱
多治見市は夏の日射量も非常に強い地域です。
特に影響が大きいのが、
・屋根
・2階天井
・西側の窓
・外壁
真夏の屋根表面温度は60〜80℃近くになることもあります。
その熱が天井裏に伝わることで、
・2階がサウナのようになる
・夜まで暑さが残る
・小屋裏エアコンが効きにくい
といった問題につながります。
③湿気が高い(比エンタルピーが高い)
気温が高い=暑い だけではありません。
日本は高温多湿の地域。
多治見市も例外ではなく湿気もかなり厳しい地域です。。。
人間の不快感は温度だけでなく湿度にも関係してきます。
つまり
・35℃のカラッとした暑さ
・32℃だけど湿気が多い暑さ
を比べると後者の方が体感的につらいこともあります。
多治見ではこの「高温+高湿度」が同時に起こりやすいため
家の中が蒸し暑く感じやすくなります!
断熱しないとどうなる?
ここからが本題です。
「断熱って本当に必要なの?」
と思われる方もいますが、
多治見のような地域では
断熱性能が暮らしやすさを大きく左右します。
これは新築に限らずすべての住宅に言えることです!

エアコンが効かない
想像つきますよね!
断熱が弱い家は、
外の熱が常に室内へ入ってくる状態です。
例えるなら、
「氷をクーラーボックスではなく、外に置いている」
ようなものです。
エアコンを頑張って動かしても、
屋根から熱、窓から熱、壁から熱
が入り続けるため、冷えにくくなります。
光熱費が高くなる
上のお話の続きになりますが
エアコンが長時間フルに頑張ってます。
(ブラック企業より過酷なほどフル稼働させてます。)
その結果何が起こるのか。
・電気代が高くなる
・エアコンの負担が増える
・しまいにはエアコンがすぐ壊れる。
はい、悪循環ですね。
今や、電気代の上昇もあり
断熱性能=ランニングコスト
とも言える時代です。。。
2階が極端に暑くなる
昔の住宅で多いのが、
「1階はなんとかなるけど、2階が無理」という状態。
原因は主に、
・天井断熱不足
・屋根からの熱
・小屋裏の高温化
小屋裏空間は真夏に50〜70℃近くになることもあります。
断熱が弱いと、その熱がそのまま室内へ伝わってしまいます。
カビ・結露の原因にも
実は断熱不足は「暑さ」だけの問題ではありません。
冷房時には、
・室内外の温度差
・湿気
によって、壁内結露のリスクも高まります。
さらに、
・湿気がこもる
・空気が循環しない
ことで
カビ、ダニ、ニオイ
の原因になることもあります。
ヒートショックの原因
断熱性能が低い家は、
夏だけでなく冬も問題があります。
・脱衣所が寒い
・廊下が冷える
・部屋ごとの温度差が大きい
ことで、ヒートショックのリスクも高まります。
つまり断熱は、
「夏を快適にするだけ」でなく、
「健康を守る性能」
でもあるのです。
リフォームする方の多くは
目に見える場所を変える表層リフォームを希望される方が多いですが
いざ壁をめくると断熱材が真っ黒なんてこと結構あります。

重要なのは断熱+日射遮蔽
ここで大切なのが、
「断熱だけでは不十分」
ということ!!!
多治見では特に、
日射を防ぐ設計が重要になります。
例えば、
・軒を出す
・外付けブラインド
・アウターシェード
・Low-Eガラス
・西日対策 等
実は、“熱を入れない”
ことが最も効果的です。
これからの多治見の家づくり
近年の猛暑を見ると、
「昔の常識では暑さに耐えられない」
時代になっています。
だからこそ
・高断熱
・高気密
・日射遮蔽
をセットで考えることが重要です◎
まとめ
多治見市の家が暑い理由は、
・盆地による熱のこもり
・強烈な日射
・高温多湿
・住宅性能不足
が重なっているためです。
そして断熱不足の家では、
・エアコンが効きにくい
・光熱費が高い
・2階が暑い
・カビや結露の原因になる
など、暮らしに大きな影響が出ます。
多治見で快適に暮らすためには、
「断熱をする」だけでなく、
「熱を入れない設計」を考えること
が非常に大切です!
新築のみならず断熱改修リフォームも多くお声を頂きます。
ぜひ本格的に暑くなる前に一度、検討下さい!
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